製造を外部に委託していますが、CEマーキングの宣言者は自社とOEM企業のどちらになりますか?

その製品に社名(ブランド)を掲載している企業が製造者になります。
もし貴社が製品に社名を掲載していれば、OEM企業に対してCEマーキング対応を要求する必要があります。

CEマークのコンポーネントを組み立てる場合に気を付けるべきポイントは?

自社で組み立てた製品全体として安全やEMCの試験を実施して適合性を確認してください。

取り扱い製品が多く、全製品に対して技術文書を用意するのは大変なのですが、どのように進めれば良いでしょうかいでしょうか?

シリーズ品としてまとめられる場合は、ひとつの技術文書・適合宣言書を作成する手段があります。
そうでなければ個別に対応する必要はありますが、設計段階でCE対応ができていれば難しくはないでしょう。

製品の規模や構成によって変わると思いますが、安全認証を取得するために、最短でどのくらいの時間が必要となりますか?

安全認証の定義によって様々ですが、CBレポートの作成という意味であれば、試験が1週間程度、レポート作成に1ヶ月程度かかると思います。アメリカのULマークなどの認証マークという意味であれば、製品認証や手続きなどで、ある程度の時間はかかってしまいます。
なお、CEマーキング自己宣言の進め方においては、第三者認証機関の関与は必須ではないです。

お客様の製品に同梱し、お客様の社名がロゴとして記載されている場合はお客様がCEマークを取得する必要があるのか、製造・提供元である自社がCEマークを取得する必要があるのか、どちらでしょうか?

対象製品がEU市場でどのような流通をするのかによって対応が異なると思います。
顧客製品に同梱される場合でも、貴社製品が単体でEU市場に流通するのであれば、貴社がCEマーキング対応する必要があります。
一方、顧客製品と組み合わされて動くことが前提で同梱され、顧客製品としてEU市場に流通するのであれば、顧客がCEマーキング対応することになります。この場合、貴社製品そのものにはCEマークは必要ではなく、顧客が製品全体として適合性を確認し、CEマークを貼り付けることになります。
なお、機械の場合は、半完成品として組み込み宣言書の対応が必要になるケースもあります。
ケースバイケースですので、顧客と良く話し合ってください。ただ、いずれのケースでもCEマーキングの技術基準を満たせるレベルにしておくことが重要だと思います。

EMC試験レポートについて質問です。CEマーキングでEMC試験をして、その結果を他国の規制へ流用したい場合、レポート(試験規格、設備、方法を含めたフルのレポート結果)が必要でしょうか。それとも、試験を実施した規格とその結果の一覧のようなものでもよいのでしょうか?

国際規格IECをベースにして各国の規格が作成されます。そのため、国際規格に従った試験であれば、試験結果そのものは他国でも使用でき、再試験の必要はないと考えます。ただし、国ごとに必要な手続きがあることやDeviation(差異)や国が指定する試験所しか認めないケースがあるので注意が必要です。
はじめから各国対応を見込んでいるのであれば、CB試験所にCBレポートを依頼する手段もあります。

欧州以外で、CEマークが有効な国はありますか?

原則として、CEマークは、EU 27ヵ国+EFTA 4ヵ国+トルコにおいてのみ有効です。
アジアや中近東あたりでは、通用するケースもあるようですが、法的な要求事項ではありません。

弊社はOEM企業にものづくりをお願いしております。OEM企業が独自に手配される部品や材料があります。この際に宣言書はOEM企業あてや間に入る商社あてになるケースがございますが、これらの宣言書を弊社のCEマーキングに用いることに問題はありませんでしょうか。

OEM企業から貴社あての宣言書を作成してもらうことを推奨します。

含有物質の結果を出せない(出してくれない、そもそも分からない)ようなメーカーで買い替えできないようなメーカーはどのように対応すべきでしょうか?

いきなりレベルの高い要求をするのではなく、自社で受入検査を行う、まずは宣言書だけでも作成してもらうなど、少しずつレベルをあげるような歩み寄りが重要と考えます。

特定有害物質の含有確立や、サプライヤの信頼性は技術文書に明記する必要があると認識しましたが、正しいでしょうか?

正しいです。
作業としては、部品表に特定有害物質の含有確率とサプライヤの信頼性の欄を設けて、埋めていくことになります。また、当社ではこのような基準に基づいて特定有害物質の含有確率やサプライヤの信頼性を決定している、というような手順を技術文書に記載することが重要です。

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