機械規則がEU官報に掲載されました

機械規則がEU官報に掲載されました

2023年6月29日のEU官報にて機械規則 (EU) 2023/1230が掲載されました。発効日は2023年7月19日です。


2023年7月4日の官報にて正誤表が掲載されました。日付の修正がありますので要注意です!


 基本的に現行の機械指令 2006/42/ECと大きな変更はありませんが、市場監視に関する規則 (EU) 2019/1020で定義される経済事業者(Economic operators)の義務が明確化されました(第2章第10条~第19条)。また、Decision No 768/2008/ECの考えが導入され、CEマーキングの一般原則や適合性評価手順などの内容が見直されました(第3章第20条~第24条及び第4章第25条)。さらに、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、ロボティクスなどの新しいデジタル技術によってもたらされるリスクを考慮して、機械の健康と安全に関する必須の要件を再定義しています(附属書III)。特に、悪意ある第三者によって引き起こされるリスクに対処するため、サイバーセキュリティ規則 (EU) 2019/881 に従って認証又は適合宣言書が発行された機械及び関連製品は、附属書IIIの1.1.9項及び1.2.1項に規定された本質的な安全衛生要求事項に適合していると推定されるようになります(第20条9項)。

 機械指令 2006/42/EC は、2027年1月20日に廃止となります(第51条)。なお、2023年7月19日以降は、機械指令 2006/42/EC のセーフガード条項(第11条)に代わって、機械規則 (EU) 2023/1230 の市場監視に関する規定(第6章第43条~第46条)が適用されます(第52条)。また、第三者認証機関(Notified Body:NB)に関する規定(第5章第26条~第42条)は、2024年1月20日から適用されます(第54条)。

 機械メーカーの皆さまは、移行期間中に機械規則 (EU) 2023/1230の要求事項に適合させる必要があります。

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