2024年 新年のご挨拶

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。
2024年は甲辰(きのえたつ)、「春の日差しが、あまねく成長を助く年」になるそうです。
皆さまにとって、積み上げてきたものが実を結ぶ年になることを祈願しております。

昨年、EUでは機械規則と電池規則の制定という2つの大きな動きがありました。また、年末には持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)案とCLP規則の改正案に関して、EU理事会と欧州議会で暫定合意に達した、というニュースが報じられました。今年中にはESPRとCLP規則改正が具体化されると思います。

化学物質規制では、昨年5月にPOPs条約にデクロランプラス、UV-328、メトキシクロルが新たに追加されました。デクロランプラス、UV-328については多くの工業製品に含まれていますので、POPs条約締約国の国内法施行までに対応が求められます。また、PFOAやPFOSをはじめとするPFASについてもEUだけでなく、米国でも新たな動きが見られ、調査依頼など皆さまも大変なご苦労をされていると思います。

一方、日本では、昨年4月から労働安全衛生規則等の一部が次々と改正され、新たな化学物質規制が導入されています。今年4月からは、ラベル表示・SDS交付義務対象物質数が234物質追加され、化学物質管理者や保護具着用責任者の選任も義務化されます。それ以外にもがん原性物質の追加、濃度基準値を定める物質へのばく露低減措置の義務化など、化学物質の自律的な管理体制の整備が要求されてきています。

規制内容は理解できるものの、具体的な企業対応をどのように進めていくべきか悩ましいのが実情と思います。このような法規制の変化の中で、Pyxisは皆さまに寄り添った支援ができればと考えております。お困りの際は、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

合同会社Pyxis 代表 萩原利哉