2025年 新年のご挨拶

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。
2025年は乙巳(きのとみ)、「伸び切った枝葉を糧にして、業火が起こる年」になるそうです。
EUでは昨年12月1日から第2次フォン・デア・ライエン体制が発足し、米国では本年1月20日からトランプ2.0が始動するなど、まさに業火が起こる年=劇的な変化が起こる年となりそうです。皆さまにとっては良い変化が起こる年になることを祈願しております。

昨年、EUでは6月に持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)が制定されました。また、8月から電池規則が本格的に適用が開始しています。さらに、11月には改正CLP規則が公布され、12月には包装及び包装廃棄物規則の最終文書に対してEU理事会と欧州議会による署名が行われました。今年初めには包装及び包装廃棄物規則が具体化されると思います。

また、米国では、TSCA改正に伴って2021年に施行された第6条(h)項のPBT 5物質のうち、decaBDEとPIP(3:1)の修正に関する最終規則が昨年11月に公布されました。PIP(3:1)規制は緩和される方向だったため、安堵された方も多くいらっしゃったと思います。

国際的な化学物質規制では、2023年にPOPs条約 附属書Aへの追加が決定したデクロランプラス、UV-328、メトキシクロルに関する条約締約国の国内法が今年から本格的に施行されます。デクロランプラス、UV-328については多くの工業製品に含まれていますので、POPs条約締約国の国内法施行までに対応が求められます。特にPOPs含有在庫に関するご相談が多く寄せられています。
また、今年5月に開催予定の第12回締約国会議(COP12)において、中鎖塩素化パラフィン(MCCP)および長鎖ペルフルオロカルボン酸(LC-PFCA)(炭素数9~21)の追加がほぼ確実だと思います。今後、これらの物質に関する調査依頼などが予想されます。

規制内容は理解できるものの、具体的な企業対応をどのように進めていくべきか悩ましいのが実情と思います。このような法規制の変化の中で、Pyxisは皆さまに寄り添った支援ができればと考えております。お困りの際は、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

合同会社Pyxis 代表 萩原利哉